八重山でおなじみのピィパーズ。
沖縄オリジナルの“島コショウ”として人気があります。(県産100%使用)
甘い香りが特長で、八重山の食卓には欠かせない調味料です。
“ピィパーズ”とは石垣島の方言呼び名です。
県内では他に ヒハチ、ピパーツ、ピィーヤシ、ピパチ、フィファチ等と呼ばれています。
和名:ヒハツモドキ、別名:ジャワナガコショウと呼ばれ原産地はジャワ、スマトラの東南アジア地域。
14世紀~15世紀琉球の大交易時代において、東南アジアに交易船を走らせていた時代に琉球に入ってきて、その後朝鮮、中国にそして日本国に広がっていたものと思われます。
八重山では、家の庭先に咲くほど身近なピィパーズ。
地元の家庭では、若葉は野菜として炊き込みご飯や天ぷらで食べたり、乾燥実は胡椒として、生の実は、ワサビ風におろして刺身で食べたりします。
沖縄本島では正月定番の伝統菓子、ナントゥ餅にも昔から使用され有名ですが、2012年3月にTBSテレビ「知っとこ」という番組で、“島コショウ”がチャーハンに合うとのことでご当地調味料の1位になりました。
八重山地方では古くから「八重山そば」には欠かせない香辛料として親しまれています。あらゆる料理に“島コショウ”をふりかけピリ辛と、甘い香りをお楽しみください
ピィパーズには全く害虫が発生しない性質があり、抗菌、抗カビ効果がある上に、穀物類の害虫の発生を抑制するといわれ、無農薬栽培に最適です。
薬草としても知られ、胃腸、中風、腹痛、強壮などに効果があるとされ昔から食べられてきました。辛み成分の「ピペリン」は血管拡張作用があり、手足の冷え症の方には効果的です。(日本薬理学会報告)
また八重山出身の方を中心とした「ピィパーズを生かす会」による活動により、おいしい上に優れた健康食材であり、緑化にも大いに貢献するピィパーズを生かそうと、ピィパーズの栽培方法の研究、若葉や生実などの調理方法の研究を行っています。