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沖縄県産品 スクガラス
スクガラスとは
スクガラスはアイゴの稚魚を塩漬けにしたものです。
塩が効いている一品ですが、沖縄ではお酒のつまみとして豆腐の上にのせて食べるのが一般的です。
お酒との相性もバッチリで昔から沖縄の人々に親しまれている保存食の一つです。
スクガラスについて
◆スクガラスとは?
沖縄県の海や離島等で、よく捕れるスク(アイゴの稚魚)である。体長は約4cmほどでとても小さく、ピカピカした綺麗な銀肌をしている。大量のスクをミネラルたっぷりの天然塩にじっくりと漬け込み、熟成発酵させる事であの独特の塩辛い"スクガラス"ができるのである。
◆スクの捕れる時期
スクは沖縄の暑い太陽が容赦なく照りつける旧暦6月1日・7月1日・8月1日前後に決まって沖縄近海におし寄せてくる珍しい魚です。その時期になるとスク漁はちょっとしたイベントとなり、今か今かとスクの到来をまぶしい太陽の下で待つのです。生まれて3日後からはスクは藻を食べ始めるので、2日後には捕らないと漬物にならないのです。
◆スクガラスができるまで
カンカンに照りつける太陽がまぶしい、7月〜8月にスク(アイゴの稚魚)の漁にでかけ、水上げした大量のスクを塩に漬ける事から始まる。スクの大群が到来すると、皆待ってましたとばかりに海へと出かける。その様子は毎年、毎年、新聞にも取り上げられる程で、沖縄の年中行事の一つとなっている。
◆ひたすらに待つのみ
1ヶ月程漬け込むと魚の生臭さがだんだんと消えていき、塩辛の匂いへと変わっていく、3ヶ月程すると銀色だったスクはほのかに黄色みをおびてきて、その頃にやっとスクガラスの風味がではじめる。潮の香りがまだほんのり残るその頃のスクガラスを浅漬けとして楽しむ。そして、それからさらに3ヶ月程でやっと熟したスクガラスの色である赤茶をおびはじめる。完熟のスクガラスができるのは漬け始めてから約8ヶ月〜1年と、ゆうにかかる。
◆もうひとつの楽しみ
「スクガラス」のもう一つの味わい方として、「魚醤」があります。魚醤とは薄い鉛色したスクガラスの漬け汁の事なのですが、その魚醤にはスクガラスの旨みが十分に染み渡っており、なんともいえない味わい深いものになっております。煮物等に調味料として使うと料理がさらにおいしくなります。あなたのお好みでいろいろな料理に試してみてください。